6/14 まりえさんのadobe indesign 講座

まりえさんによる 初心者でもわかるインデザイン講座がありました。

インデザインはB4はあまりなじみがないかもしれないですが、プレゼンボードなど、レイアウトの構成をデザインする場合の機能はイラレよりも豊富で効率的です。

それは使いだせばすぐに実感できると思うのですが、

アドビソフトは独学で学ぶことが多く、基礎的な知識が抜け落ちていても何とか使えてしまっている。という経験があるとおもいます。

そんな危険を察知したのか、インデザインをプロジェクトやゼミなどで日常的に使っているまりえさんからのレクチャーがありました。


イラレとの比較をしながら、基本的な機能+αの説明がありとても分かりやすかったです。やっぱり僕も知らなかった機能がありまして、ためになった講座でありました。

ありがとうございました!

福島アトラス02 & 03

ついに梅雨になり、気分が少し上がらない今日ですが、
夏から進めていたプロジェクトの報告を致します。
青井研から青井先生、今ちゃん・さきちゃん・てら(Ⅿ2)、ちゃんまん(Ⅿ1)、よっしー・結ちゃん(B4)が調査・執筆に参加した
「福島アトラス02:避難社会と住まいの地図集」と「福島アトラス03:避難12市町村の復興を考える基盤としての環境・歴史地図集」が完成しました!


02・03共に青井先生監修


02では「避難社会と避難にかかわる“住まい”」に焦点を当てまとめています。
例えば、72の家族の移動経路を示した経路図、福島県内に整備された県が供給するすべての応急仮設住宅団地の配置図など膨大なデータが蓄積されています。
さらに、避難生活を支える人びととその経験についてのインタビュー記事が載っており、そこでも地元の建設事業者による木造仮設住宅の供給や、その再利用による地域再建の試み、あるいは県外避難者の支援など、多くの新しい経験が伝わるようになっています。

03では、福島の自然環境や歴史文化と、3.11以前、そこに存在していた生活との関係を地図化し、土地の起伏や河川の流れ、土地利用や生活の「手がかり」までを描ききり、被災前「3.10の福島の姿」を読み解けるよう描かれています。
南相馬市小高区をフィールドにA1表裏にまとめられていますが、ほとんどが手書きで表現されているのです!本当に迫力あるしものすごくかっこいいです。見ごたえありまくりです!!


03の編集統括は篠沢さん、イラストはイスナ・デザインのお二人


ちなみに、この福島アトラスはヴェネツィアビエンナーレで展示されてもいます!
青井先生もブログを書いているのでチェックしてみてください
https://medium.com/vestigial-tails-tales-akihito-aois-notes/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A2-%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%BB%BA%E7%AF%89%E5%B1%952018%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%A4%A8-751a20294c44




このプロジェクトはもちろん、NPO法人福島住まい・まちづくりネットワークからの発信で進められていましたが、
他にも、川尻さん、
株式会社はりゅうウッドスタジオ
中野デザイン事務所の中野さん、保田さん、西垣さん、原さん、林さん、
東京大学復興デザイン研究体の井本さん、須沢さん、千野さん
日本大学の浦部先生と浦部研究室
工学院大学の篠沢先生
イスナ・デザインの野口さんや一ノ瀬さん、などすごい面々が集まって出来上がったものです。



学生の我々からしたら、皆さまと関わりながらプロジェクトに参加できたことはありがたく、とても勉強になりました。
そしていつも宿や移動手段の手配、福島県内の車移動での運転など、調査にあたって身の回りのことを整備していただいた高木さんには感謝してもしきれないと感じております。本当にありがとうございました。


最後に、この福島アトラス02・03は福島の復興や再建に向けて使えるコンテンツであることと同時に、今後災害を経験する他の地方に引き継がれることを願っています。


Ⅿ2 寺内

TOR06下高井戸 完成しました!

こんにちは。ついにTOR06下高井戸が完成しました。
11月23日の街歩きに始まり、結局半年近くかかってしまいましたが
良いものができたと感じております。


今号の核となるのは、下高井戸は”都市の変化の受け皿として機能していた”ということです。江戸時代、この辺りは農村でした。甲州街道の宿場町でもありましたが、甲州街道の利用者が少なかったために閑散としていたそうです。甲州街道の北側には江戸市中へ飲料水を送るために玉川上水が通っていたり、現在明治大学和泉校舎がある場所は江戸幕府の塩硝蔵(鉄砲弾薬等の貯蔵庫)が置かれており、江戸時代から江戸市中を支える機能が配置される場所でした。時代は進み、関東大震災後の郊外への人口流入の際には、下高井戸にもサラリーマン層が移り住み、さらに面白いことに寺院の移転先にもなり、都市の変化に応じて、この場所は様々な引き受け先、受け皿として機能してきました。
このようにして人口が増え、商店街ができ(この商店街が現在にも活気を失わずすごいのですが 笑)駅周辺から宅地化が進んできます。ここで先行条件が農村ということで03練馬と比較してみると、練馬は1938年に部分的に区画整理が行われていますが、下高井戸は先ほども述べたように宿場としての機能があったために短冊状の地割が引き継がれたためか、区画整理が行われていません。また宿場町としてのつながりで02北千住の千住宿の地割を比べると、千住宿の間口が7〜8間に対して、下高井戸は14間と約2倍の大きさあり、同じ宿場町でも大きな違いがあります。この違いは現在にも影響を与え、北千住が細長い地割を奥へ細分化して窮屈そうに建物が貼り付けられているのに対して、下高井戸は間口方向に二分化し庭付きの戸建住宅が建つということが見られます。

これらを踏まえて、今回は、下高井戸宿、商店街、寺院の三項目を取りあげています。
下高井戸宿は甲州街道の宿場町として機能していた頃の話から始まり、短冊状の地割の分割のされ方を現在をみて分析、商店街は主に下高井戸駅前市場を取り上げ、昭和10年代の建設から戦後の闇市を経て、1956年の建設、そして現在までを追っており、寺院は関東大震災後の都心部の土地区画整理によって移動されたことについてがそれぞれ書かれています。

三項目に関してはとても簡単に説明してしまいましたが、詳しくは是非冊子をご覧ください!


今号を担当したのは、現M2のこんちゃん、まりえ、あづみです。今回一番の苦戦は、恐らく”タイトルの付け方”だと思います。短いフレーズで一番伝えたいことを表し、かつ人を惹きつける魅力的なもの、これは本当に難しい!!「伝えたいことってこういうことだよね?」となっても、それにぴったりな単語が出てこなかったり、ちょっとしたニュアンスが合わなかったり、突き詰めすぎると「そしたらこの内容違くない?」と内容の修正説が出てきたり、、、3人とも最後の方は死にそうになりながら単語をつぶやき続けました。笑
修論が本格化するまでには、魅力的な題をつけられるように単語を増やしていきたいですね。


私たちM2はこれをもちまして、TORを次の代にバトンタッチします。
まだ次の調査地は決まっていませんが、小さな発見や自分が面白いと思うものを大切に進めていってほしいです。
あとはチームワークを大切に!


最後にひょっこりはん


M2 保川

いよいよ明日からサブゼミです!

こんにちは!

最近研究室にいる頻度が今までの半分になったM2の杉本です(単純に去年M1の時に居すぎただけなんですけどね)。

いま、電車の中で打っているのですが、研究室から帰宅するのがこんな時間になってしまうあたり、本格的に青井研の日々が再開したなぁと感じてます(笑)

さて、明日はサブゼミA班『芸術の言語』の第一回目の発表です。

B班の私は明日の司会なので、今日リハーサルに参加したのですが、去年のフーコー『これはパイプではない』同様、深みにハマると訳がわからなくなる内容でした…。

A班のみんなは、学年関係なく全員意見を言い合い、しっかりと議論ができていた印象でした(が、いかんせん難しい…)。

青井先生も今日研究室に来たとき、「グッドマンの本、これ、難しいね(笑)」と言っておりました。つい2週間前は「AとBは簡単だと思うよ〜」と言っていたのに…!


M1M2以外の大半がはじめてのサブゼミですが、きっと頭の上にハテナがいっぱい浮かぶことでしょう。それでこそサブゼミ。

噛み砕いて、みんなが最終的に納得・理解する議論ができるように、司会頑張りま〜す!


↑10階の吹き抜けで議論するA班(ブレちゃいました^^)

2018年度 青井研 開始いたしました!

2018年度青井研はじまりました!

これは2018年度より在籍するB4の馬振諐(バシンギョク)からのブログです。
近年の中で青井研の留学生第一人として、今不安を抑えながら、日本語の言葉を必死に真っ白の頭から引き出し、ここに書いているところです。笑



今回も去年と変わらなく、
1、初回ゼミ と 2、キックオフ飲み会
二つに分けられました。


1、初回ゼミ
初回ということで気軽く先生の話を聞くことになりました。
さすが学識が豊かである青井先生で、二時間ぐらいいろんな知識や見解とともに止まらずにしゃべりました。
配られたレジュメ通りに事は進み、メンバー紹介、体制、サブゼミ、プロジェクトの紹介、などなど。
主役の青井先生以外、また紹介しないといけないのは当然今年の新入生、D1の和田隆介、B4の上原佳広、大野竜、木山結、三須祐介、棟方佑香、原竹凌太朗と私です。また、今年明治大学助教授を務め始めた市川さんもサブゼミに参戦ということで、こういったメンバーでどんな議論を引き起こすのかを楽しみにしています。

読書会と呼ばれるこのサブゼミは
4冊の本をメンバーで読み合って得られた事を発表するといった流れです。

今年は


A:制作と再現『芸術の言語』ネルソン・グッドマン

B:比例と宇宙『黄金比はすべてを美しくするか?最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語』マリオ・リヴィオ

C:分裂と統合『ルネサンス・経験の条件』岡崎乾二郎

D:表象と他者『インディオの気まぐれな魂』エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ 


このようなラインナップです。
幅広い分野、吸収できる事も多いことと思います。
どれを選んでも私にとっては難しそうですが、芸術の理解を深める(日本語が簡単そうなので)Aを選びました。
結果は大外れでした、が、芸術はどう成り立つのか、または、芸術諸分野における「表象(再現)」や「記譜」のメカニズムを論じる哲学の話で、最初日本語を理解するにはかなり苦労しましたが、だんだん先輩たちとの議論と進めると、日本語にも、美学にも理解を一層深いところまで行っている気がしました。

ほかの三冊もまだ拝読したことがありませんが、BCDそれぞれが数学や透視図法、宗教などの視角から建築や都市の本質を議論していくことに役に立つ本で、建築を理解するために、この三冊もこれから読んでいきたいと思います。

いったんこれで、初回ゼミを終わりにして、研究室で七時の飲み会を待ちながら、各班これからの進め方について話しました。


2、キックオフ飲み会
サブゼミのスケジュールを計画しつつ、ようやく飲み会の時間になりました。
お酒が特に好きではない私は、飲み会というのはただのお酒を飲み、みんなでわいわいすることだと思い、普段飲み会にだいたい断る姿勢を持ってきました。
しかし、お酒を飲むと、逆に先生や先輩たちと気軽く雑談ができ、その雑談のなかで、いろんな知識を取り入れられて、ただの二三時間で、数回の授業よりも勉強になった感じがしました。
また、普段知られていないこともどんどん聞かせてくれて、頭にかなりの衝撃を受けました。
たとえば、青井先生の若い時の髪が腰までだったのような話など(それとも写真もまだあるそうな話もあった笑)。

とりあえず、飲み会もこれで十時ぐらいにおわりました。
このようなことだけではなく、プロジェクトやゼミなどもこれからの楽しみが溢れています。
青井先生、先輩方、同期のみんな、これからよろしくお願いします。

門脇研の彼と山本研(元田村研)の彼

どうも、先日更新したのにまた来た寺内です。
昨日、門脇研の今井くんと元田村研で現山本研の栗原くんと飲みに行ったとき、ちょっと青井研の話になったので、そのことを書こうかと。
青井研のブログにあげていいのかわからないけど、ゼミやってて疲れたので息抜きがてら。


まず今井くんが、トウキョウ建築コレクション2018 全国修士論文展 公開講評会 での青井先生の発言がかなり衝撃だったようで。
その発言とは「論文は作品であり、デザインされるべきものである」というところ。
修士論文を書く上で、正直しんどいと思っていたけど、見方が変わり、ちゃんとやり切ろうと思ったそうです。


内容は以下です。さっきの発言は5:00:58らへんです。
https://www.youtube.com/watch?v=iGumwvF7c2c


あとは、
例えば、都市はトップダウン的に作られたものでもないが、逆にボトムアップ的でもない。
常に両者は共存しているが、その中で我々筆者がどう切りとるか、それを論文としてどうデザインするか、さらには他者(特に専門外の人)にどう共有するか…
みたいなことも青井先生が発言していて、そこから色々考えられるようになって、今修論をやってて楽しいとか。

そう考えると
2018年度のサブゼミは「表象」がどの本にも共通してあったりすることが、どういう世界を描くか(ある断面を切りとって論文としてデザインするか、など)ってこととなんかリンクしているのかなとか勝手に思ったりしました。


でも、今井くんは門脇研なので、青井先生が考えていることを常に敏感に感じ取れる立場にいないから、もどかしさもありつつ、
修論の発表の時には、「青井先生に自分の修論に対して突っ込んでほしい」みたいなことも言ってたり。
研究室が異なるけど、青井先生が考えていることがこうなんじゃないか、というのを話したのは、とても新鮮で面白かったですね。


栗原くんもいたので、山本研って共同体として意識が強いだとか、そのよさとか、各研究室について議論したりしました。
普通に建築の話もしました。太田市美術館・図書館 ART MUSEUM & LIBRARY, OTAのこととか。
さまざまな議論ができる間柄っていいですね。


さて、修論やります。

2017年度 卒業生

お久しぶりです。寺内です。
台湾論文とか就活とかしてたら、4月で新年度になってしまいまして、2017年度の振り返りができていないと思ったので、急遽2017年度のまとめみたいなことをしたいと思います。
明日が青井研のキックオフなので、振り返るとしたら今しかないということで。

B4は1月28日に卒業設計の公開講評会、M2は2月15日に口頭試問があり、最終成果物を発表したわけです。
今回はそれをメインに報告します。
※それぞれの内容は随時更新していく予定です。



M2修論

あっしーさん
自治会報誌『砧』にみる住宅地成城の戦後史」
かおるさん
多摩川流域における産業の空間編成に関する研究 ─ 日本最大の砂利産業の史的展開 ─ 」
富さん
「近世・近代における多賀神社境内環境の改変過程に関する研究 ─ 大江新太郎主導による昭和大造営の歴史的位置をめぐって ─ 」★建築史交流会発表
きいこさん
民間信仰組織の都市空間史 ─ 近代浅草における〈地域稲荷〉の変容 ─ 」★トウキョウ建築コレクション中島直人賞
あやさん
東京港内港地区の埠頭形成史 ─ 品川埠頭の水際に着目して ─ 」
きょーへーさん
「ドイツにおける国民国家形成と「表現主義建築家」 ─ シュプレーボーゲンをめぐる諸提案を通じて ─ 」★建築史交流会発表
ゆーみんさん
「横浜戦後復興における防火帯建築の理想 ─ 官僚技術者内藤亮一と街区型建築群の面的開発に着目して ─ 」★トウキョウ建築コレクション川添善行賞


私自身M2はすごく尊敬していて、研究室の活動だけでなく、修論にかける熱量・考察力などを見てて「M2すげぇな」と純粋に思ってました。
そんな先輩たちは謝恩会で「M1は“ライバル”だと思ってる」と言ってくれたけど、私は全然そんなこと思ってなくて、いろいろ悩むことや考えていることに対して、真摯に対応してくれる“先輩”だったなぁって感じてます。
M2たちから得られたものは多く、見習わなければいけない反面、超えていくべき存在であり、これから1年間活動していくときのいい目標だと。
でも、M2とは違った私たちの特色が出ると研究室も面白くなったりするのかなとか思ったり。新M2の5人でどうにか盛り上げたいものです。


直前まで Diving を作成するM2

まだまだM2に伝えたいことは山ほどあるけど、社会人になっても関わりたいですね。ときには飲みに行って議論したいなぁ。



B4

けーすけ
「大地を編む ─ 名も無きLandscapeと計画の結び目で ─ 小中学校+図書館の提案」
ちいちゃん
「Factory as a park ─ 自然・産業・人間の新しいネットワーク」★次点
みきてぃ
「Sense of wonder チャイルドスケール3つのオーダー:size, move, collective behevior」★次点
さくしょー
「Patina for Antique Enthusiasts <調度品のオブジェクト解釈>」
としき
「アクティビティが描く二枚の地図 ─ 歯抜け街の可能性 ─ 」★佳作(上位11)
ちゃんまん
「地域を醸す ─ 新しい酒蔵のかたち ─ 」
たなっしー
「高円寺南四丁目計画 ─ 都市の新たな平面における試論 ─ 」


率直言うともっと絡んどけばよかったと反省してます。私が研究室自体に距離を取って活動していたので、しょうがないっちゃしょうがないのですが。
卒業設計に関しては「もったいない」と思ってしまうものばっかです。
どれもテーマは面白し、考えていることも納得できるのに、それを表現できていなかったり、純粋にやり切れていないところだったり・・・
そういうところは我々先輩がもう少しお尻を叩いてもよかったかもしれないです。
青井研を5人が卒業するので、かなりさみしいですが、この1年で青井研で学んだことを是非とも生かしてほしい。
それを別の環境で発展させて、また話を聞きたいところですね。



とりあえず卒業&修了おめでとうございました。