卒業設計提出前夜
昨日、4年生の卒業設計・卒業論文が無事提出されました。
今年は卒業設計5人、卒論3人。
最後の最後まで、みんなへとへとになりながら頑張っていました。
後期に入ってからの4か月間、ほとんどの時間を卒業設計に費やして、
毎週毎週先生とエスキスして、様々なことを考えたと思います。
一つのことにエネルギーを費やして、
自分のために後輩にも先輩にもたくさん手伝ってもらったことは
何物にも代えがたい経験だったなと、M2になってしまった今では少し懐かしく思い出しました。
ただ...
今年の卒業設計提出前夜は特にいろいろと思うところがあったのでここに書き記しておきます。
「提出前夜」は前々日の夜中から始まりました。(25日の夜のこと)
室長こと歩さんから、プロッターが動いていないとの一報が入り、M2一同夜中に騒然としました。
卒業設計のボードは通常、画質を優先すると打ち出しに非常に時間がかかるので
前々日から一人当たりの時間を割り当ててローテーションを組み、その時間内に印刷します。
そのローテーションは一人2.3回くらいまわる計算で、できれば1回目のローテーションで卒業できる程度には印刷をしておいて、
そのあとは模型ができ次第写真を載せるとか、書き込みを増やして密度を上げるのが定石です。
しかし...!
今年はことごとくこれが破られて、ローテーションが機能していませんでした。
今年のB4は模型はかなり速いスピードで出来上がっていたけれど、
圧倒的にボードができていない、ボードにかける時間が少ない点が特徴的でした。
原因としては単純に想定の甘さと計画性の欠如ですね。ボード全体の完成イメージと、それを達成するまでの時間配分が完全に破綻していました。
先輩としてアドバイスが足りなかった部分はあったかと思うが、それにしても…という感じ。
提出前日になっても全員完成までの見通しが全く立っておらず、印刷クオリティを妥協するしか術は無く、そんな状況では応援する気持ちも萎えます。
また、ここ数年毎年言われていることではありますが、そもそも形を決めてスタディを重ねる期間もやはり短かったように思います。
今回の反省を踏まえて、今まで口頭では言っていた(気がする)けれど、
明文化していなかった以下の点について簡単にまとめます。
【卒業設計提出にあたって守るべき6か条】
・ダイアグラムと図面を優先して描くこと
(年内目標で、年明け以降は着彩、室名等密度を上げる作業)・できるだけデータを軽くすることを心がけること
(データがプロッターにとびにくい、作業効率が悪くなる等の理由から)・模型写真を載せる枚数は完成時間と打ち出し時間の兼ね合いをみながらレイアウトすること
(模型は完成が遅くなることを考慮して、模型写真がない確実に出せるボードを増やせば打ち出し時間に余裕ができます。)・ボードは12月の中間発表以降常に張り出して更新していくこと
(どの素材が足りないのか一目瞭然になります。配置、見やすさ、色の検討、線の細さの確認は必須。)・提出時間、提出要項等は早めに確認すること
(何となく伝え聞きで済ますのではなく、各自が責任をもって。卒業にかかわります。)・データシートは1週間前に作成しておくこと
(先生方はこのデータシートを持ってポスターセッションを回り、選考の際もこれを手元において眺めながら議論します。
設計したものを短くわかりやすく、魅力的にまとめること。白黒でコピーすることを考慮すること。)
あえて卒業設計の学内評価が決まる前に、先輩である我々から上記の内容をここに記そうと思ったか、よく省みてもらえればと思います。
でも、提出まで本当によく頑張ったと思います。設計の内容については各々面白いポイントがいくつもありました。
これからもいろんなことを乗り越えていかなければならないですが
計画的に進めることを心がけてもらえればと思います。
30日のポスターセッションと1日の講評会、楽しみにしています!!
M2 くらいし・さとう