修士論文お疲れさまでした。ご卒業おめでとうございます。

こんにちは。吉野です。4月からM2になります。

修士論文お疲れさまでした。」
遅れてしまいましたが、修士2年の4名(林直弘、滝沢皓史、西村拓真、野口努)が修士論文を提出しました。
先輩方、お疲れさまでした。(論文に関しての詳細は先生ブログをご参照ください。http://d.hatena.ne.jp/a_aoi/20140315/1394845930


林直弘「同潤会と戦前・戦中期の東京郊外住宅地形成:工業都市・川崎における「官」「公」「民」の住宅供給とその政策史的背景」
滝沢皓史「伝統的建造物群保存地区における許可基準の運用実態に関する研究:川越重伝建地区の「裏」の変容を事例として」
西村拓真「1950〜70年代大阪における都市再開発とRIA:法制度/職能/共同体の相互規定的な変転から」
野口努「戦後日本における地方建築家の散種と再生産:地方設計事務所開設者の学歴・職歴を視角として」



提出後、論文関連のイベントが続き、同潤会の社会的政策史の役割と意義を研究した林直弘さんが東京建築コレクション(TKC)にて深尾精一賞を、建築史交流会では同じく林さんと、町並み政策と保存における動的な変化に関して研究した滝沢さんが発表し、林さんが優秀賞を受賞しました。林さん、おめでとうございます。
(TKC、建築史交流会の写真はアップロードができず、あげられませんでした。。でき次第あげます。)

今年のTKCは新M2の倉石が実行委員長という大役を果たした年でした。(お疲れさまでした。)
ここで、深尾精一先生が示された「知識か武器か」という話に関して、(歴史が単なる知識として分類されてしまった節がありますが)分野を横断するあの場で、そしてそれに限らず、仕事をする上でいかに歴史に対する視点、手法を武器にできるか、ということが問われていました。
それは僕らが研究室でもっとも意識的に扱うべき問題でもありました。今何か言えるとしたら、物事には大小様々な生態系があり、その立体構造を建築を通して見抜き、紐解き、結び直すのが僕らが建築を学ぶ意義だと思っています。一時的でない、ある強度をもったもののために、歴史や、都市論、調査はとても重要となってきます。



「ご卒業おめでとうございます。」
そして、去る26日の卒業式後、謝恩会が開催されました。場所は神宮前のニューロカフェ東京。
研究室にて同じ時間を共有した時間を振り返り、また新M2としての決意を込め、お疲れさまでした、の言葉で送り出させて頂きます。
そして、M2、B4のみなさん、ありがとうございました。

年明けからの数週間、論文が佳境に差し掛かった先輩方と共にした時間は、とても濃密な時間でした。

毎日のように食事の為にテーブルを囲み、睡眠場所は、研究室はもちろん自在画室まで溢れていました。
提出間際には、梗概の添削や図のスキャンを行い、学生集大成の一助をさせていただきました。

提出前日、青井先生からの怒濤の追い打ちを受け絶望の空気に包まれたM2ブース(笑)。その雰囲気を背中で否応にも感じ、身を引き締めたのを今でも鮮明に覚えています。
先生の論文に対して一寸の妥協を許さない態度と、それに真摯に向き合う先輩方の姿は、とても刺激的でした。


これからは僕らの番です。
先輩方、一年後の論文を楽しみにしていてください。
新M1のみなさん、もう一年間、よろしくお願いします。
新B4のみなさん、辛い一年になるでしょうが、一緒に頑張りましょう。

石榑さんの半年後の博論提出も楽しみにしています。

それぞれの場所で、研究室で学んだことを、どう実践し、それにどんな意味があるか、いつまでもお互いに問い続けられたら最高です。

頑張ります。頑張ってください。
では。


あゆむ