月出古民家実測調査

こんにちは、B4吉田です。

11月23・24日、千葉県市原市の月出という集落の、古民家の実測調査に行ってきました。
実は、月出は私が卒業設計の対象地として選んだ集落なのですが、実測に当たって人数が必要なので、
B4とM1の先輩方に協力していただいて実測を行ってきました。
青井先生もご一緒してくださることになり、なんとご家族そろっての参加でした!


月出はどんなところかといいますと、
房総半島の中央付近に位置する、入り組んだ山奥の小さな小さな、人口125人の限界集落です。
限界集落というのは、65歳以上の高齢者が集落人口の半数以上の集落で、このままでは消滅に至ることが危惧されています。

 

とても古くからある集落で、
戦国時代に豊臣軍に敗れた武者たちが、百姓として生きようと山を切り開いて住み始めたのが最初のようです。
今はほとんど使われていない昔の街道が残っていたり、小さな祠や石碑、道祖神、お稲荷様などがあちこちに祀られています。

  

  

 


集落の入り口に、市原市立月出小学校があります。
この小学校は2007年に閉校してしまいました。

  

  


そして、こちらが実測させていただいた古民家です。

  

  

  

  


大家さんにも立ち会っていただいて、大掃除をしつつ実測したため散らかってます。笑
木造平屋の大きな民家で、お話によると120年ほど前に建てられて、何度か改築しつつ住み続けてきたのだそうです。
今掘りごたつになっているところは、かつては囲炉裏があって煮炊きしていたり、
土間にあるお風呂は昔は外にあったり、庇を付け足して廊下を増築したり・・・
屋根裏ではお蚕さんをやっていたのだそうです。

今回屋根裏や床下も実測させていただきました!
床下担当の笠巻や、屋根裏担当のあゆむさん・城君は、ほこりやら煤やらでどろどろになりながら実測してくれました…!!
ありがとうございます!!!

  


このような感じに野帳をとることができました。(写真以外にもまだまだあります!)
煤と泥で汚れていますが…

  

  


忙しい中時間を割いてくださった大家さん、参加してくださったみなさん、青井先生とご家族の皆さん、本当に本当にありがとうございました!!

また、千葉県市原市月出は、
2014年3月21日から5月11日に開催される、『中房総国際芸術祭 いちはらアートミックス』の会場のひとつになっています。
今回の実測調査は、いちはらアートミックスで活動されるアーティストの方々や、市の職員の方々、地元の方々がとても親身に協力してくださったおかげで実現することができました。
この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

何としても良い卒業設計が提案できるように必死でがんばります!


B4 吉田




P.S.
最期にちょっとだけ宣伝させていただきますと、
いちはらアートミックスは、瀬戸内芸術祭や越後妻有トリエンナーレを手がける北川フラム氏が総合ディレクターを勤める芸術祭です。
首都圏から車で2時間の南市原は、豊かな自然の風景が残る里山が広がっています。
開催会場のひとつの月出では、魅力的なアーティストたちの作品展示だけでなく、カフェで展開される食をテーマにしたアートや、
私たちが参加できるワークショップやイベントが開かれます。
美しい里山風景の中に展開する、地域に密着した芸術祭、ぜひぜひ行ってみて下さい。
http://ichihara-artmix.jp/