神田駅高架下


昨日は闇市研究会。研究会の後、みなさんと神田駅周辺を歩いたのでその報告。
現在東北・上越新幹線の軌道が走る高架部分の土地は、関東大震災区画整理時に鉄道建設予定地として確保されたものの、実現しないまま戦後になり闇市バラック群で埋め尽くされた。その様子は1947年の米軍による航空写真でも、1950年の火災保険特殊地図でもはっきりとわかる。
周知のとおり神田駅周辺では闇市時代からつづく居酒屋とコンビニやチェーンの飲食店が混在しながら高架下をびっしりと充填している。写真は神田駅西側の高架下である。1919年に万世橋と東京駅をつなぐために敷設された鉄道の高架で、神田付近の高架では一番古く、そしてヴォールトになっている。周辺のお店ではこの高架のヴォールトがそのまま天井になっていることが多い。写真の中の看板を見る限り、1スパンの中に8つのお店があることは確かである。しかし、入口は4つの引き違い戸と2つのドア(1つは幅50センチほど)しかない。どうやら右二つの引き違い戸は戸の左右どちらから入るかによってお店が違うようだ。高架の1スパンをここまで細分化するとは…激しい。
…などと話しながら高架下の居酒屋「升亀」へ。鱚の天ぷらが抜群においしかった。そして、土曜限定のゲソの天ぷら100円。「升亀」おすすめです。

GURE