TOR06下高井戸 街歩き

こんにちは。11月23日(木)にTOR06の街歩きが行われました。今回は下高井戸です!

午前から強い雨が降り、どうなることかと思いましたが、午後からは晴天で秋も同時に感じられるものとなりました。
また、今回の街歩きは木曜日だったため参加してくださる方がいつもより少なかったのですが、橋本さん、大高さん、川尻さん、青井先生、フェイさん、そして殆どのM1、2が参加してくれました。ありがとうございます。

今回、下高井戸に着目したきっかけは、青井研のOBである石榑さんの10プラス1の記事で闇市が取り上げられていて、下高井戸に元々闇市として機能していたものが建物として残っている、ということから過去の断片みたいなものから何か見えてくるんじゃないか、、という直感的なところから始まりました。

街歩きでは、かつて下高井戸宿があった場所、全て都心部からの移転である寺が一列に立ち並ぶ場所、今昔マップで駅があるわけでもないのに一番最初に市街地化されてきた場所、駅前の商店街を見て回りました。事前の調べでは下高井戸についての資料が少なく、わからないことが多かったので、実際に見えてくるもの、街の人への聞き取りでわかってくることが多かったと思います。


街歩きマップ

下高井戸宿は甲州街道の二番目の宿場町だったのですが、寒村であったため、上高井戸宿と合宿の形態(1日〜15日下高井戸宿、15日〜月末上高井戸宿)をとっていたこと、半農半宿(農業と宿駅を行うこと)で生活を成り立たせていたことが特殊性として挙げられます。実際に街を歩いてみると、かつての宿場町の一筆と思われる範囲に大きな屋敷がいくつか見られました。これは屋根が連なり狭い路地が通されている千住宿(TOR02)とは違う現状でして、千住宿の一筆の間口が6~7間に対して、下高井戸宿は14間と倍の広さだったので、先行状態や人口流入の時期の違いが、現在の形態にも影響していると考えられます。(詳しいことは冊子出版をお楽しみに!)

また八軒立ち並ぶ寺は、栖岸院が武家の没落、市街の影響で1920年に麹町から移転してきたもので、そこから法照寺、浄見寺、託法寺、真教寺
関東大震災区画整理などの影響で栖岸院の伝手でこの場所に移ってきたということが、聞き取りでわかりました。


まだまだ06は始まったばかりなので、わからないことが多いのですが、今後は下高井戸宿のあった場所をもう少し詳しく見ていくことと、駅前市場(闇市があった場所)についての聞き取り、八軒並んだお寺の聞き取りをしていこうと思っています。


実は、今回は本当に資料が少なく青井先生も一度も降り立ったことがないということだったので、不安すぎて街歩きをする前に、一度行ってみようと思っていました。でも同期のこんちゃんに「見えてないものを見にいくのが街歩きでしょ。」と言われ、当日が初めての下高井戸となりました。結果的に多くの人の視点に助けられ、面白い内容が書けそうな予感はしています(笑)

この06は今、杉本、保川のM1三人が主体となって行なっていきます。心強い二人とのプロジェクトなので、楽しんで進めていきたいと思っております。


下高井戸居酒屋「爺」にて(橋下さんは帰られました、、、)





M1 保川