2017年度 家具プロジェクト
報告が遅れてしまい申し訳ありません。
今年度の家具プロジェクト、通称《家具プロ》の報告です。
実は9月2日から4日にかけて施工しておりまして、実に2ヶ月がたってしまいました。
今年は新しいビッグサイズのプロッターがやってくるのと、使い勝手の悪さを改善すべく、
青井研入ってすぐ左手にある棚を製作しました。
入り口から研究室内への動線に配慮し、掃除用具、プロッター、コピー機、コピー用紙など研究室内の様々な備品を収納すること
が目的です。
B4それぞれの予定や古建築実習、卒業制作に影響を与えたくないという思いから
解体を8月25日にしておき、施工を9月4日に終えました。
とはいえ卒業制作は順調とは言えない日々が続いておりますが…。
それでは各過程を写真とともにご覧ください。
解体作業中の様子です。
今回は以前の棚の再編ができれば最高でしたが、さすがにすべて古材というのは寸法上できないので
使える部分は再利用して、過去の痕跡を残すことを心がけました。
なので解体もかなり丁寧な作業となりました。
ビスを取り外すのがとても大変でしたが、外す際にどのように取り付けられていたかを確認しつつ自分たちの設計に取り入れていきました。
一通り解体が終わった全景です。
壁の中に配線が通っているため木材が打ち込んであるのが分かります。
ここも設計中に苦労した点の一つですが
機械類を収納するだけではなく、実際に動かすため配線の順序まで考えて設計するのはとても勉強になりました。
大まかな配置は決まっていたのであとは形態がいかに合理性を持てるかというところで青井先生の
アドバイスを仰ぎ、最終図面に行き着きました。
今回はどのような空間にしたいというコンセプトを抜きに、思想を抜きに純粋に最小限の棚をデザインする
ことで解決を図るという家具の立ち方をしたため、模型はあまり作らず設計していきました。
このあり方、設計の態度ってなんかいいんですよね〜。
とふと思いますが、皆さんはどうでしょうか。
やはりどのようにして構成されるかの図が一番見たいのでしょうか。
ダイヤグラムみたいな図はないので最後のアクソメと板割りを載せておきます。
計画がおわり注文をし、受け取っている様子です。
今回もお世話になった佐久間木材さんありがとうございました。
設計図と実際の立ち上がりを確認しながらの作業ってめっちゃ楽しかったです。
作業の様子と完成に近づく様子です。
配線の位置と板の寸法が違うなどのトラブルもありましたが、みんなと協力して乗り切りました!
真面目な様子だけだとあれですね。
おちゃらけたところもどうぞ!
といってもこれくらいしかなかったです。すみません。笑
本来上には備品が詰まったボックスが8つ入る予定でしたが、備品が重くて箱が耐えきれず。。
残念ながら取り付けることができませんでした。
今は卒計の敷地模型置き場と化しております。
使い勝手はなかなかよろしいようで、研究室メンバーそして青井先生という施主の願いを叶えた棚になったと思います!
設計から施工まで一連の流れを複数人で共有しながらやっていくという行為自体初めてで、貴重な経験になりました。
本来建築も設計から施工を経て完成に至り、その後の将来の姿まで設計者が関わるという姿が理想な気がしますが、
なかなかそうもいかないのでしょうか。難しいところです。
以上家具プロの報告でした!
B4 さくしょー