M1+D 中間発表

12/17は青井研究室のM1の中間発表でした。
以下、質疑内容と質疑内容です。

芦谷龍征「首都圏西部における私鉄沿線の都市組織の変容-時間地図でみる東京郊外-」
ターミナル駅から時間地図を尺度として用いて各駅に関するアクセスのヒエラルキーを明らかにし、移動に主眼を置くことによる新たな都市形成の知見を得ることを目的とする。
門脇先生)
・開発年代、駅間隔の際など鉄道沿線で偏りがある。時間という評価軸だけで都市をとらえられるか?
田中先生)
・私鉄・国鉄の分け方はどうか?
田村先生)
土地の値段に着目してみるとさらに良くなる。
園田先生)
・絞るトピックを絞りつつ研究したほうが具体的な研究になりうる。
・これは歴史研究の位置づけなのか?
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池田薫「多摩川流域における流域都市の形成過程復元」
他の河川との比較により、河川形状や立地の条件から多摩川の役割を明らかにし、多摩川沿線の生活空間の変遷、農村時代の地主や農民の砂利産業への転換過程を研究する。
田中先生)
流域ごとの使われ方について詳しく調べていくことはよい。
川嶋先生)
宿川原の枝線、道の変遷などにも注目したほうがよい。
門脇先生)
起用研究としてどのような研究があるか?社会学等を含め。
陣内先生の研究や国土交通省の網羅的な研究がある。
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富山大樹「1920年-1930年代の近代神社変容に関する研究」
明治神宮以降の近代神社の系譜を考えるとき、1920-30年代に大江新太郎が手掛けた神社改修についての精密な研究はされておらず、ミッシングリンクといえる。
それらの変容の実態を明らかにする。
門脇先生)
研究方法を詳しく。資料収集が大切になってくる。
→再建時のパンフレットや修理報告書などを収集する予定。
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中井希衣子「稲荷信仰を取り巻く近代国家政策と都市民衆生活の変容」
稲荷信仰が、国家と民間の生活の2つのレベルにおいてどのように解釈されてきたかを観察する。
近代化の中での転換、消失の過程を明らかにし、稲荷社を通した空間・社会構造における都市共同体の変遷を追う。
門脇先生)
近代と近世の切れ口を稲荷から見ているのは面白い。
土地と構築物との関係はどう調べるか?聞き取りか?
青井先生)
私的なものと公的なものとの関係性の絡み合いが面白い。
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中村彩「民間企業の埋め立て達成からみる都市膨張の関連性について-1950〜60年代に注目して-」
戦後から高度経済成長期かけて臨海を位置づけた4つの埠頭から、民間企業による埋め立て造成に着目することで、港湾計画の特徴、各埠頭の性格と実務の展開、埠頭の形成過程から都市的位置づけを明らかにする。
田村先生)
埋立に対する漁業権の解消はどのように解消されているのか?
修士論文では前史に当たる。
埋立の事業者と実際の埋立の関係も調べていくのか?
法制度、権利関係も見ていく。
川嶋先生)
実際の土地利用と希望用途との関係性も見ていくと面白いのでは?
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西恭平「ドイツ国会議事堂(ライヒスターク)の変貌からみる近代建築・政治思想」
政治、経済、産業、さらに建築運動が強く結びつき大きく変動していた近代ドイツにおいて国会議事堂が随時どのようにとらえられてきたか?当時の政治体系―建築家・独裁者の結びつきとその移り変わりを明らかにし、ドイツの近代史上に位置づける。
田村先生)
既往研究(ドイツ語などの)との兼ね合いをどうするか?
→日本との比較などを用いて、独自の論文を作り上げる予定。
田中先生)
目的がよくわからない。
ライヒスタークの形態の変化を追うことで背景の政治性が終えるか?それは一対一で対応するものなのか?
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古谷優実「防火帯建築に焦点を置いたタイポ・モルフォロジー研究-横浜関内関外地域に注目した、防火帯建築と近代都市計画-」
既往研究では取り上げられてこなかった、建築形態そのものが周囲の都市計画に対してどのような影響を与えたかを時代変遷的に追うことで形態から横浜の都市形成を明らかにする。
田中先生)
横国の藤岡先生既往研究はすでに参照しているか?
これから詳細に追っていく予定。
田村先生)
中庭が駐車場になるという例は、防火建築帯都市の変遷ではなく土地の有効活用の話になってしまっているのではないか?
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M1の先輩方はこれから本格的なフレーム組と論文執筆がはじまると思います。
私自身は現B4として目の前にある卒業設計に対して全力で取り組んでいきたいと思います。
今年も終わりに近づいてきました。やり残すことがないように、悔いのないように今年の残りを過ごしていきたいと思います。

B4大山