2016年度 台湾調査前半!
遅れてしまいましたが、2016年度の台湾調査の報告です。
今年の台湾調査前半は8/10-15の5日間で永靖郷という町を調査しました。
永靖の街並み
前半のメンバーは、青井先生・亭菲さん・恩田先生・陳さん
(M1)芦谷・富山・中井・西・(B4)河野・今・杉本・寺内・保川です。
永靖ではジョージさんのおじさんの餘三館に泊まらせていただきました。
(これがめちゃくちゃでかい!)
陳一族(ジョージさんの先祖)は永靖の中でも有権者であり
「永靖経営に関する合約事」という誓約書?が残っていたため、
着いてすぐそれを解読しました。
そこからまず永靖の歴史、調査の対象・方法などの指南にすることができました。
4つの街区規制で「1東西大街 2北勢横街 3南勢対面横街 4大宮前両片横街」が重要だとわかりました。
まずは永靖の街に出て廟の前の道路に面した建物の間口をすべて測り、
地籍図との比較をして現状の把握を行いました。
その後、街歩き班と建物実測班に分かれました。
街歩き班は、誓約書にも書いてあった4つの街区を明確すること、
永靖という町がどう変遷したのか、
建物がその土地の所有者がどこまで連続で同じだったかを知るために、
インタビューをしたり地籍図と比べたりしながらフィールドワークをしました。
街歩き班と同時に、建物実測班も動いていて、
インタビューで重要であると思った建物や
竹造・木造・RC造など時代に応じた建物を中心に実測し、
その時代背景の裏付けやその空間の特徴を捉えることができたと思います。
実測図面
夜はそれぞれの報告、仮説立て、次の日の動きを確認するなどを
議論し、意見の交換をしました。
ミーティング風景
昼:フィールドワーク・実測 夜:ミーティングを繰り返して
永靖を時代ごとに地図上に復元すること、
建物類型から時代背景を追うことを中心に進めていくことができました。
仮説1
仮説2
誓約書もあったため、かなり深いところまで掘り下げられ、
面白いストーリーが見えてきたため、
永靖の形成過程が浮かび上がってきたと思います。
自分は実測班として動いていたため、
その建物の図面を書き、空間構成・構造などを具体的に理解することができました。
フィールドワークと理論の繰り返しの中でストーリーが構築されることもわかり
この後の卒業設計にも生かすことができると感じました。
B4 寺内