修士論文、トウキョウ建築コレクション
先日、青井研究室から修士論文が4本提出されました!
山内悠希「戦後の百貨店装飾部・設計部・製作所の活動に関する研究」
山中裕加「ロンドンにおける戦後復興期の都市の変容〜土地の所有形態と都市形成の観点から〜」
深町桃子「女性誌の広告に見る台所空間」
森山敦子「昭和三陸津波の罹災地復興と産業組合〜農山漁村経済更正運動を中心とした1930年代社会政策の進展に着目して〜」
本当におつかれさまでした!!
私が評価するのもおこがましいのですが、最終的なプレゼンテーションを聞いて、青井研のどの論文も目的・結論の一貫性が強く、
その基盤から調査・考察の内容がさらに強化されている印象を受けました。
やはり修士論文というだけあって、レベルの高い研究でしたが、とても面白く聞きました。
その中で、森山さん(以下ねえさん)の論文がトウキョウ建築コレクションの1次審査を通り、3/1に全国修士論文展公開討論会が行われました!
今年は倉石が実行委員としても関わっています!
コメンテーターが石川初氏、大野二郎氏、佐藤淳氏、篠原聡子氏、陣内秀信氏、そしてコーディネーターが門脇耕三氏の全6人。
持ち時間5分で発表、質疑応答。
そして討論会。
計画系、都市計画系、環境系、歴史系など多分野にわたる13人の発表を、
多分野にわたる先生方が同じ場所で評価をするというのは建築の特殊なことでとても難しいことではありますが、
ここで新たな評価軸として投げ込まれたのは端的にいうと学生らしい元気さ。論文のための論文でないこと、瑞々しさ、直感からの行動力など。
建築史は役に立つか?の問いに対して建築雑誌の中で藤森照信氏が役に立たないものであると断言されたそうですが、
今回の歴史系の論文のうち2つ(ねえさんを含む)は門脇先生的分類の知的好奇心からはじまるものと社会的に要請されるもの
のうちの後者にあたるとして一つの壁を突破したと言えるという評価が!
また、陣内先生から
「明治に来てからすごいんですよ、青井研。驚異の青井研!」
というお言葉をいただきました^^
どうやら、青井研の調査の行動力が評価されたようです!思わずにやにやしてしまいました。
討論会全体としては分野の評価軸の横断をするような議論はなかなかなかったものの、論文をやって良かったことなどから論文の意義まで、熱い議論がなされました。
そして、各先生から1人ずつ賞の発表。
ねえさんは、篠原聡子賞を受賞しました!
おめでとうございます!!!!!
来年も先輩方のご活躍を期待しています!
そしてぜひプロジェクト展も出展したいと思います!!
おまけとして。。
さわりだけいる予定だった懇親会も、歴史系の研究室の方々と盛り上がり結局最後までおじゃましてしまい、
さらに天気のいたずらによって門脇先生とねえさんの祝勝会に!
ありがとうございました!!
B4 さとう あやな