大男がいる?

1ヶ月も前の話だけど、青井研の院生5人で金沢に行ってきた。
僕、個人の目的は『アトリエ・ワンと歩く金沢、町家、新陳代謝』(金沢21世紀美術館、2007)を持って金沢の街を歩くこと。2度破壊された東京とは違い、震災にも戦災にもあっていない金沢は、藩政期からの都市組織が一部では残っており茶屋町は観光地として人気が高い。しかし、現代に建てられた建物はそれとは違いちぐはぐであるというのは、金沢であっても言われていることだ。アトリエ・ワンがやったことは、現代のペンシルビルも含めて近世の建物まで「町家」という枠組みで一緒に語るということ。全く違うものとしてではなく、町家の世代論として語る。かなり、面白いので金沢に行った際はぜひこのマップを持って街に出よう。

マップの中にも少しだけ紹介されているんだけど、都市発生学的に面白かった場所をかるーく紹介します。
下の写真の場所なんだけど、よく見るとスケールがおかしい。詳しくはわからないが、戦後引揚者が協同でつくった飲み屋街だという。
写真じゃ伝わりにくいけど、軒が目線と同じくらいの高さなんです。決してこの男(マサキ)が大男なわけではなくて。でも、でかいほうなんだけどね。

GURE

軒は扉と同じ高さ

これが一店舗で

隣の飲み屋に体重を預けるように2つよりそって

そいつらが背中合わせになって

この飲み屋街ができています。

背中と背中の間に向かって落ちる雨は樋で処理。室外機は全部屋根の上。この飲み屋街は、屋根がかっこいい。
スケールにあわせて看板も低いのだ。
面白いと思いませんか、この飲み屋たち。

GURE