謝恩会'17

こんばんは。修了したはずなのに、ここ数日相も変わらず研究室に通っている中井です。
「最後のブログですよ!」と、次期M2のあづみさんに半強制的な機会をいただき、今年の謝恩会について簡単に書いてみます。あんまり長くてもあれなのであっさりと、後輩たちには背中で語りたい限りです。

今年はM2が7名、B4が7名卒業し、計14名のうちなんと12名が青井研を去ります。
そんな卒業生へ向けて、謝恩会では毎年恒例のM1作成ムービーがお披露目されました。
昨年我々の代はこの動画を、あーでもないこーでもないと結構なエネルギーをかけて作成し、今年はあのクオリティ越えられないだろ〜なんて冗談めいて同期で話していましたが、次期M2、さらっと越えてきました。
ここで詳しくその動画をご紹介できないのが残念ですが、
モーションキャプチャー」という今流行りの(らしい)表現技術で、macPCの画面動作を録画(?)し、我々が日常的に使用しているソフトやSNSなど活用して卒業生14名へのメッセージや特徴を紹介してくれました。
それがなんともユーモアと皮肉と愛情たっぷりの、15分にもわたる秀逸な作品でした。うん、あれはもう“作品”の領域です。

そもそもこの次期のM1は、就活に自分のゼミに大会論文の執筆などなど色々タスクがあるのに、なんという完成度かと一同びっくりしつつ、当の本人たちは「意外と数日でできたんすよ〜」と言いのけ、M2おじさんおばさんはさらに驚愕するのみ。どんどんハードルがあがって毎年のM1は過酷です。笑
4月からは多少人数が減るけれど、こんなにパワフルなM2を中心に青井研はさらに盛り上がっていくだろうと確信した夜でした。

また青井先生への感謝をこめて、B4からは意味深な「パンツ」と色紙を、そしてM2からは「DIVING」(ダイビング)という題のM2作成冊子をお渡ししました。
この冊子には、M2計7人による座談会「特集 第9期の研究室観:イマダカラ イエル ハナシ」や、修論中のM2の生態・台湾調査の裏話・個人的嗜好作品などなどの特集に加え、その他格言シリーズや青井研的広告など、なんとまあてんこ盛りに収録されています。当初これがまさか研究室に贈呈されるとは考えておらず(完成した結果あまりにも良いので後輩にも読んで欲しくなったM2勢)、みんな結構言いたい放題ぶちまけていますが、それもまた一興ということでM2にとっては良い思い出となりました。
そしてこの「DIVING」というタイトルには、以下のような意味合いがあります。(以下、「DIVING」より引用)

「対象にダイブすること、そして一気に引いてみること、それを繰り返す」
2018年トウキョウ建築コレクション修士論文展公開審査会にて青井哲人が述べた言葉である。
しかし、思えばこれは以前より先生が私たちに示唆してきたことの根幹をなすことではないか。
“ダイブ”にはきっと、ただ飛び込むだけではなく客観性を隅に置き、その身を挺して対象世界に没入する、といったニュアンスが含まれている。
私たちは卒業設計・論文にはじまり、台湾調査、福島アトラス、tOR、そして修士研究と様々な世界にダイブし、各々ある一つの歴史を描こうとしてきたはずである。
それらの活動を踏まえ、本誌は2018年3月の博士前期課程修了に際し、私たち青井研究室第9期生7名の多様を極める思考の海にダイブするべく、“大真面目にふざけながら”制作したM2最後の表現物である。

さて、この4月からそれぞれが色々な思いを抱えこの研究室から外へ出て行きますが、新たな経験をした皆とまた集まって熱い建築談義に花を咲かせることを夢見つつ、最後にこの言葉を送ります。
後輩のみなさん、良い悔いの残る1年にしてください。

この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がせておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ