2014年度 家具プロジェクト 完了!

報告が遅くなりましたが、今年度の家具プロジェクトが無事終了致しました。

今年は神代雄一郎先生の自室の復原と、資料のアーカイブ化を目標に計画設計を進めました。
神代研のOBである松崎先生からいただいた情報をもとに図面作成・模型スタディを重ねていきました。

これまでの家具プロジェクトでは、研究室の壁を頼りに構造の課題をクリアしていましたが、こんかいも同様に壁伝いに空間を模索していったところどうしても「部屋」という印象が薄く「倉庫」や「バックグランド」としての印象が強くでてしまうことがネックでした。


 
「部屋」という閉じた空間を保ちながら、その外部との兼ね合いから特徴性を生み出すために空間をA館の壁から引き離すことにしました。
一つの「部屋」として独立して構造的にも成り立つようなデザインをミハデザインの光本先生の事務所にお邪魔してエスキスしていただきました。

(なんと2度もエスキスをしていただいたのにもかかわらず、
 エスキス風景の写真を撮ることを失念してしまいました...申し訳ありません…!)

独立して構造的に保たす場合、本棚同士を下部分と上部分で全体的に固定する必要がありました。
そこで案としては箱形で構成するものと線材で構成するものがありました。


(大変モメましたが…)
最終的に施工のし易さとディテールの見え方のデザインから本棚を並列させる案としてまとまり、板割り、発注、施工と進めていきました。


まずは床を組み立てて...


本棚を組み立て、床の上に固定して...


上部をロの字型の棚で固定して完成!


一組を除いて同じカタチの本棚がなく、すべてその諸条件に応じたカタチに本棚を設計しました。
将来的な周辺のマスタープランも立ててあるので来年はこの周りを設計してもらう?のだろう?


資料を詰めるとこまで家具プロです。
かんこさん神代論文がんばってください!

例年よりかなり時間のかかってしまった家具プロジェクトでしたが、研究室での作業の進め方、連携の取り方などたくさん学べた良い機会でした。
最後にご指導いただいた松崎先生、光本先生、遅くなってましたが、大変お世話になりました。
ありがとうございます。

B4 ゆげた