家具チーム 1


はじめまして、家具班です。


山内師匠を筆頭に、陳さん、ささささささん、しょこたんさん、まどどどんさん。です。


家具班はまだ青井研究室の歴史のなかでほやほやです。
どういった方向性になってどのように最後まとまるか、、
今後のブログをこうご期待!!!、、、、です。


では、家具班第一回を紹介していきたいと思いますよ!

その前に、まず家具をなぜやることになったのか?ですが・・・・


建築というものが色々なな研究や議論がされている中
まだまだそれに比べて家具は語られていない。
また建築家が担当した家具類についてもどのような流れで木工所などと協力してつくられたのか?
なども詳しい資料が少ないです。


そこら辺を調べることで、家具の建築の中での位づけを皆さんと議論していけたらと思います。


第一回は、5つ木工所や工房をとりあげました。


秋田木工
木の芽舎
型而工房
商工省工芸指導所
天童木工


この5つです。


秋田木工はいわずと知れた曲げ木の木工所です。
先日インタビューにお邪魔してきましたのでその時の話はまたアップしたいと思います。
創業100年の秋田木工を語る上でまずはずせないのがトーネットの話でした。
前半はトーネットについての紹介。
1869年に初めてトーネットの曲げ木椅子が横浜港について見本市をオーストリアが開きます。
その後1901年にトーネットの曲げ木技術が日本に伝わり1911年秋田木工株式会社が設立。
この年に同じ秋田でオーストリアの椅子展が行われていました。
トーネットの家具と秋田木工の家具を比べながら、日本での曲げ木椅子のつくられた始まりや発展の仕方を紹介しました。


天童木工は秋田木工が線のデザインであるならば面のデザインとして成型合板を使った椅子でした。
関係人物は剣持勇、豊口克平、柳宗理、板倉準三などその他にも数多くのデザイナーと組んで椅子などをつくっています。
秋田木工とは違い、資料や図版などもかなりあり、作品を実際に見せながらの解説でした。
今回の発表で多く出てきたキーワードとして「建築家的インテリアデザイナー」と「家具中心的インテリアデザイナー」という言葉。
後者のほうがプロダクトデザインに近い形です。ほとんどがこの二つに分けられるという話もありました。


次に木の芽舎と型而工房についてです。
最初の二つが企業的な木工所だったのに対し運動体に近いという話がありました。
木の芽舎は「安くて形も芸術上誤りの少ない家具を作り出す」が設立目的。
型而工房は「様式的な表現からの脱却、生活の改善」が設立目的。
木の芽舎については森谷延雄さんとについての話がメインでした。
表現の手段としての家具で室内を設計する・・という眠り姫の寝室は色々な意見もありました笑。
型而工房については機能性の話。型而工房の実験研究・調査をまとめたラポルトの紹介や設計・試作の話でした。


そして商工省工芸指導所です。こちらもほとんど実際の写真を見せながらの紹介でした。
最初は竹材による家具類の生産(日本らしい材料で家具をつくる重要性)
新技術主義。成型合板家具の研究。そして最後は次回論争を招くジャポニカやジャパニーズモダンデザインについてでした。


第一回はそれぞれの木工所はどのようにして設立され家具を作ってきたのかを紹介する中で、なぜ家具論が建築論のように展開できないのかを考えようとする回でした。


次回は剣持勇の世界について紹介し、秋田木工インタビューについてもぜひブログをアップしたいと思います。

B4 笹