2016 Furniture-Project

今年もB4で進めていた家具プロジェクトですが、それが先日竣工し無事終了しました。

今年は神代雄一郎先生の資料を入れる棚と
先生が書いた最大で4200mmもある巨大図面を閲覧することができる机をつくりました。
ユーザーが自由にふるまうことができる場所であるために、
ふるまいを想定しつつ、机のデザインを追求することを目標に設計を進めていきました。

まずはふるまいから平面計画を進めて、天板のかたちを決めていきました。
神代部屋によって周辺の空間が9つに分割される中、
一連の動作と天板の関係性、また今回手をつけない場所と関わり方の検討がポイントとなりました。


天板を連続させて行為の流れをつくります。
資料を取る、図面を見る、本を座って読むことを流動的に起こることを想定。
さらにテーブルの端を柱に収束させることでほかの場所まで影響させないようにしています。


棚は先輩方の作り方を参考。
棚を3つに分けてつくり最後に天板でつなげていて、天板が強調されるように1つの材でつくっています。


机の脚のデザインとして窓際全面に机が水平線上の続いているので
「いかに軽やかに見せるか」ということに重点を置いてスタディを繰り返しました。
そのため青井研家具プロの新しいチャレンジとして面材ではなく線材を使って、
構造的にも合理的なデザインを考えていくことにしました。(初期段階は面材と線材の融合)


途中ミハデザインの光本先生の事務所にお邪魔して、
線材の太さやつなげ方、主に構造の話を中心にエスキスしていただきました。
最終的に施工方法や構造的合理性、線材の見え方のデザインから、
幕板と横架材を上下にわけて脚をボルトでとめる案としてまとまり、板割り、発注、施工へと進めていきました。




2日間で施工しました。まずは棚。



同時並行で机の脚。


いろいろハプニングはあったけども、何とか完成!


脚はこんな感じ!
ボルトは斜めに2つ使うことで剛接合になってます!


木目など細かいことを気にする人が数名いたため、話し合いも進まなかったりしましたが、
結果的には活発に議論できたのでよかったのではないかと思います。
やっぱり自分でものをつくるのは楽しいと感じました。

最後にエスキスしていただいた光本先生ありがとうございました。


来年はなにをつくるのかなー
B4 寺内