2013さいしょの

こんにちは!かんこです!

昨日、2013年初回のゼミが始まりました!久しぶりにゼミの内容についてブログを更新させていただきます^^
後期はサブゼミが無いので、ゼミの内容は個人の研究が中心になっています。

今週の発表者は石榑・滝沢・林の3人でした


石榑さんの発表は「民衆駅」に関する調査資料の紹介が中心でした。民衆駅とは戦後復興期〜国鉄の民営化の時期に国鉄以外の事業者が資金を出資(あるいは国鉄との共同出資)してつくられた国鉄の駅を指します。このような経営の形態をとることで、国鉄自身の負担が少なく、駅の復興がスムーズに行われます。


議論では、先生から
①資本がどのような形態をとっているか(単独資本/共同資本)
②駅にどのような用途が同時に計画されているか(鉄道のみ/鉄道と商業のmix)という観点から開発を考えることが他の駅開発と比較する上で重要であるという指摘がありました。

また、民衆駅の資本の形態が後に「民衆駅方式」として戦後ビルの建設方法として波及していったという話も、戦後のビル開発の流れを知る上で面白いなとおもいました。


M1の滝沢さん(伝建築におけるウラの変容に関する研究をしている)は今週は高山市三町と奈良井の伝建地区に関する考察が発表の中心でした。
今まで扱っていた川越、佐原はメインストリートを中心に線的に伝建に指定されているのに対して、今回の三町と奈良井は面的に伝建に指定されているのが特徴です。
線的なものは敷地内の道に面するところだけが景観の規制がされていたのに対して、サンドイッチのように両側の道路から規制されているこのような地区ではロット、あるいは街区の内部がどのように変化を起こすのかが議論されました。

個人的にはロット内部で生活空間のつじつま合わせがどのように行われているかと同時に、景観上伝建内で嫌われる駐車場やコンビニ(コンビニを伝建地区に建てたらいけないのかはわかりませんが)などが指定前後で伝建地区の外に移動していたりしている様子などがマクロな視点で追えたらおもしろいんじゃないかと思います。ロットひとつの単位から見たとき、三町の背中合わせのロットと川越の後ろに抜けることができないロットの違いが良くわかりませんでした。線的に指定されたものは、伝建の深度?が浅いのに対して、三町のように面的に指定されたものは、伝建の深度が深いので、伝建地区とそうでない地区の境界付近に大きく変化が現れそうだなという印象でした。生意気なこと書いてすいません。あと図版無しだと文章力的に伝わりにくくてとても申し訳ないです。



M1の林さん(同潤会の木造住宅がどのように現在の東京の市街地にかわっていったかを研究している)は今週は荏原普通住宅に関するフィールド調査の発表でした。
荏原は1925年に竣工した同潤会の普通住宅で、求心的なプランが特徴です。現在は戦争で焼失しなかった一部が当時の様子をとどめています。また、荏原では同潤会の住宅が焼失した部分が一般の住宅地、商店街、公有地に姿を変えていっており、その他の同潤会住宅に比べて時間的なレイヤーが良く見える、ということでした。


議論では「一般宅地化」するとはどういうことなのか、やどういう論理で調査してきた事例をまとめていくかなど結構根本的な質問が多かったです笑
私は、焼失して一旦0までキャンセルされてしまった同潤会住宅の形態が、道路も新しい線で引かれた今の市街地形成にどう関係しているのか、などが疑問でした。




発表は以上の3人でした。発表者のみなさん何か見当違いなことを書いてたらすいません笑

2013年初ゼミは、私は初対面ですが、イギリスに留学されていた山中さんが帰国され新しい顔ぶれでした^^
今年もみなさんどうぞよろしくお願いします。





おまけ。

研究室のとまとが赤くなったのでベーコン巻いて食べました笑



B4 かんこ