ゼミ旅行2009年秋

11/20〜11/22の間にゼミ旅行に行ってきました。

20日には清白寺から山梨文化会館(丹下健三設計、1967年竣工)や八ヶ岳美術館(村野藤吾設計、1980年竣工)、清春芸術村を見ました

■清白寺
清白寺は大学院の建築史特論という授業でいろいろな様式の古建築について教わったばかりなので授業の復習のような感じで三手先やら大虹梁やらをまじまじと見ていました。

■山梨文化会館
言わずと知れた建築界の巨人丹下健三の代表作の一つで着くなりその宇宙防衛軍の基地のようなその造形、巨大さ、異物感に圧倒されました。竣工してから増築・改築を三度したらしいのですが全く気付かないくらい見事にデザインされいました。ただ、屋上の高さは高所恐怖症の僕としては圧倒されすぎて越えがたいものがありました(笑)

八ヶ岳美術館
村野藤吾の作品の中でも珍しく円形のボリュームの上にボールト、半円形の屋根がのっかるという同じ形の繰り返しで作られたもので内部には布地をドレープ状にして天井の仕上げにして美しい神秘的な空間を作り出していました。


21日には高過庵(藤森照信設計、2004年竣工)から茅野市神長官守矢資料館(藤森照信+内田祥士(習作舎)、1991年竣工)、まつもと市民芸術館伊東豊雄建築設計事務所、2004年竣工)、長野県信濃美術館・東山魁夷館(谷口建築設計研究所、1990年竣工)を見に行きました。

■高過庵
藤森照信設計の神長官守矢資料館のすぐそばにある茶室である。その名の通り高さ6メート地点に床がある。茶室に上るとゆらゆらと揺れて不安定な感じだった。M2のMさんは高過庵から張り出している床に出てとても気持ちよさそうにしていた。私自身はさっき書いたように高所恐怖症と揺れるのでかなり怖かった(笑)藤森さんのお父さんに案内してもらいこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

茅野市神長官守矢資料館
藤森照信の設計した一番最初の建築で地元の守屋家という古い家の歴史や資料を集めて展示しているものです。
守矢資料館からは高過庵が見えました。最初は、温かみがあって木造なのかと思っていたんですが、着色モルタルに藁を混ぜて仕上げをした鉄筋コンクリート造だったらしくびっくり!!

まつもと市民芸術館
こちらも言わずと知れた伊東豊雄の代表作のひとつ。私は今までいったことがなかったのではじめていったのですが、小さくて一目見てそこまで気づかないものであと思っていたのでまずそのボリュームの巨大さにびっくり!!

■長野県信濃美術館 東山魁夷
風景画家、東山魁夷の絵を所蔵した美術館。私自身は東山魁夷の絵が大好きだったので建築どうこうよりも絵に見入ってしまった。


22日は海野宿から小山敬三美術館(村野藤吾設計、1976年竣工)、夏の家(現ペイネ美術館)(A・レーモンド設計、1933年竣工)、ギャラリー桜の木(中村拓志設計、2007年竣工)までをみて軽井沢にて解散

■海野宿

■小山敬三美術館
人間国宝小山敬三の絵画を収蔵した美術館。かなり自由な曲線を用いて作られた造形で研究室のみんなも圧倒されてしまいました。スペースが足りなかったらしく現在は、竣工当時より拡張されていました。ちなみに拡張部の設計をしたのは村野藤吾の息子さんらい。何をイメージして作ったのだろうか?まったくもって謎である。

■夏の家
コルビュジェとの論争で有名な木造の建築。レーモンドは最後までこの建物を手放したくなかったと聞く。確かにこの建物の内部空間はとても気持ちがよくここには何時間でもいれそうな気さえした。

■ギャラリー桜の木
我が明治大学卒の若手建築家の中村拓志の設計によるもので全体にアーチ状の開口部を用いて部屋毎に違う仕上げを施して視覚的に重層性を生み出していた。


以上のように濃密な建築をめぐる旅をしてきました。企画をしてくれたB4のK君をはじめイベント係のみなさんありがとうございました。

今年も残りわずか、卒論、卒計、修論等頑張っていきましょう。

M1 momma